一つのテーマを レベル1(やさしく全容)/レベル2(深く実践的に)/レベル3(専門的・次へつなぐ) の3段階で。
各レベルに 療育的アプローチ を併記し、概念と現場をつなぎます。
LEVEL 1
家族支援は「ともに歩む仲間」になること
小学生・保護者向け/全容ざっくり
かんたんに言うと
家族支援とは、お子さんを育てるご家族を「ひとりにしない」 こと。
支援するのは子どもだけではありません。がんばっているご家族そのものを、いっしょに支えます。
家族支援が大事にするのは、この 3つ です。
話を聴く
責めない
ともに考える
※ご家族は支えられる側ではなく、お子さんを一番よく知る「いっしょに歩むパートナー」です。
療育アプローチ① 安心して話せる場をつくる
- 送り迎えの一言で 「今日の小さなできた」 を伝える
- 困りごとは「お母さんのせい」にせず いっしょに整える
- 家庭でもできる関わりを 1つだけ やさしく提案
- きょうだいの気持ちにも目を向ける
LEVEL 2
「親も支援の主体」として一緒に組み立てる
スタッフ・支援者向け/現場で活かす
支援の主役は家族
家族は「指導される対象」ではなく 支援チームの一員。
職員が答えを渡すのではなく、家族の強みと願いを引き出し、いっしょに方針を描きます。
気づきたいご家族のサイン:
- 表情が硬い・送迎時に会話が減っている=余裕の低下
- 「私の育て方が悪い」と自分を責める言葉
- 休めていない・きょうだいに手が回らない
- 就園・就学など 移行期で不安が高まっている
療育アプローチ② にじいろでの実装
- 保護者面談:困りごとより先に 家族の願いを聴く
- 個別支援計画を家族と共同で作成・共有する
- 連携シートで体操6コースの観察を家庭に橋渡し
- サポートブックを家族と一緒に育てていく
- あとりえ・ぴょんぴ3施設で 関わり方を統一
LEVEL 3
エンパワメントと障害受容の過程を支える
専門職・多職種連携/次へつなぐ
理論的背景と連携の視点
現代の家族支援は 家族のエンパワメント を中核に置く。家族を欠損の修復対象ではなく、
資源と力をもつ 家族システム として捉え、親も支援の主体と位置づける。
障害受容は一度きりの到達点ではない。Drotarの段階説(ショック→否認→悲しみ→適応)に加え、
節目ごとに揺れが再来する 慢性的悲哀(chronic sorrow)の視点が不可欠である。
家族の休息を保障する レスパイト、経験ある親が伴走する ペアレントメンタリングを、
地域資源・相談支援専門員とつなぐコーディネートが職員に求められる。
療育アプローチ③ 評価と連携の視点
- 家族の ストレングスを起点に支援目標を協働設定する
- 受容の段階を見立て、急がせず節目の揺れに寄り添う
- レスパイト・短期入所など 地域資源へ橋渡し
- OT/PT/ST・相談支援専門員と 家族中心で情報共有
- 守秘義務と記録倫理を守り、家族の同意と信頼を基盤に置く