一つのテーマを レベル1(やさしく全容)/レベル2(深く実践的に)/レベル3(専門的・次へつなぐ) の3段階で。
各レベルに 療育的アプローチ を併記し、概念と現場をつなぎます。
LEVEL 1
きょうだい支援は「その子自身」を真ん中にすること
小学生・保護者向け/全容ざっくり
かんたんに言うと
きょうだい支援とは、障害や病気のある子の「きょうだい」も大切にする こと。
きょうだいは小さなお世話役や応援団になりがちで、知らずしらず がまんを重ねたり、しっかりしすぎたり することがあります。
「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」ではなく、その子も 甘えたい・遊びたい・話を聞いてほしい 一人の子ども。
そばで寄り添う大人がいると、きょうだいはのびのびできます。
療育アプローチ① 家庭でできる小さな時間
家庭では 「あなただけの時間」 を少しでもつくることから。
- 1日5分でも きょうだいと二人きり の時間をもつ
- お手伝いには「ありがとう」を言葉にして伝える
- 「がまんしてえらいね」より 「やりたかったね」 と気持ちに寄り添う
- 送迎や面談の待ち時間に、きょうだいも歓迎する
LEVEL 2
「がまん」のサインに気づき、気持ちを言葉にする
スタッフ・支援者向け/現場で活かす
気づきたいきょうだいのサイン
きょうだいは 「いい子」でいようとして、しんどさを表に出しにくいもの。
困った行動ではなく 助けを求めるサイン として読み解きます。
- 急に甘えが増える/赤ちゃん返りのような行動
- 「私は大丈夫」と気を遣いすぎる・先回りして手伝う
- 体調不良・登校しぶり・成績の変化
- 家のことを話したがらない/逆に過剰に話す
療育アプローチ② 施設での支えと連携
- 送迎・面談時にきょうだいへ 名前で一言 声をかける
- 体操6コースの見学や合流で「楽しい場」を共有する
- 面談で保護者と「きょうだいの様子」も一緒に話題にする
- 気持ちカードや絵で 言葉にする練習 をそっと支える
- ぴょんぴ等 3施設の連携で家族全体の負担感を見立てる
LEVEL 3
ライフステージを見通したきょうだい児支援
専門職・多職種連携/次へつなぐ
理論的背景とライフステージ
きょうだい児は、年齢相応を超えた 過剰な責任感 や
我慢を抱えやすく、自責・孤立・将来不安(介護役割の予期)など
ライフステージごとの課題が知られる。支援の核は 気持ちの言語化と
年齢に応じた情報提供である。
ピアの場である きょうだいの会(シブショップ等)や、家庭・園での
個別の時間の保障が、自己肯定感とレジリエンスを支える。きょうだいを
支援の対象ではなく、ともに歩む家族の一員として位置づける。
療育アプローチ③ アセスメントと連携
- 個別支援計画に きょうだいの視点と家族全体のニーズを明記
- サポートブックに「きょうだいへの伝え方」欄を設ける
- 地域の きょうだいの会・家族会・福祉サービスへ橋渡し
- 心理職・SW・保健師との連携で 家族支援を多職種で担う
- 移行期(就学・思春期・成人期)ごとに継続的に見守る