STAFF NOTE 77 / PART VIII 家族・地域・連携 / 3段階解説

アセスメント面談ってなあに?— あせすめんとめんだん/Intake Interview —

一つのテーマを レベル1(やさしく全容)/レベル2(深く実践的に)/レベル3(専門的・次へつなぐ) の3段階で。 各レベルに 療育的アプローチ を併記し、概念と現場をつなぎます。
LEVEL 1 アセスメント面談は「はじめまして」の聴く時間 小学生・保護者向け/全容ざっくり

かんたんに言うと

アセスメント面談とは、療育がはじまる前に その子と家族のことをじっくり聴かせてもらう最初の時間 のこと。 テストや審査ではありません。「困りごと」だけでなく「好きなこと・得意なこと」も一緒に教えてもらう 場です。

おうちでの「寝つきが悪い」「偏食が強い」も、大切な手がかり。うまく話せなくても大丈夫、こちらが少しずつ伺います。

療育アプローチ① 安心して話せる場をつくる

  • 「教えてください」の姿勢で、家族を専門家として尊重する
  • 事前に質問項目を共有し、思い出してきてもらう
  • 子どもの強み・好きな遊びから先に聴く
  • その日に答えられないことは「次でも大丈夫」と伝える
LEVEL 2 「情報を集める」と「関係を築く」を同時に スタッフ・支援者向け/現場で活かす

面談で押さえる5つの柱

主訴・願い 生育歴 家族構成 一日の生活 好き・得意

目的は 情報収集と関係構築の両立。質問を埋めることより、「ここなら話せる」という安心を残すことを優先する。 答えにくい話題(診断・きょうだい・経済面)は、表情を見ながら無理に踏み込まない。

療育アプローチ② 聴き方と施設の運用

  • まずうなずき・繰り返しで受けとめ、評価や助言を急がない
  • 「はい/いいえ」でなく開かれた質問(どんなとき?)で広げる
  • 聴いた強みを体操6コースの観察視点に引き継ぐ
  • 内容は連携シートに整理し、3施設で初日から共有
  • 面談は支援の入口。一度で完結させず継続的に更新する
LEVEL 3 インテーク面談の構造とラポール形成 専門職・多職種連携/次へつなぐ

理論的背景と倫理

インテーク面談は支援関係の起点であり、主訴生育歴家族構成を聴取しながら 傾聴を通じて ラポール形成 を図る。Rogersの来談者中心の姿勢を基盤に、 情報収集と関係構築の両立を意識的に行う。

開かれた質問と要約・感情の反映を用い、保護者の不安への配慮を欠かさない。 得た情報は守秘義務のもと適正に記録し、本人・家族の最善の利益のために多職種で共有する。

療育アプローチ③ アセスメントと連携

  • 主訴を個別支援計画のニーズ・長短期目標へ翻訳する
  • 面談所見をサポートブックに集約し家庭・園・学校で共有
  • OT/PT/STへの相談指標:感覚・運動・摂食・言語の発達経過
  • 同意取得と記録の透明性を担保し、家族と情報を共同所有する
  • Low Arousal設計:刺激を抑えた面談室が語りやすさを支える