一つのテーマを レベル1(やさしく全容)/レベル2(深く実践的に)/レベル3(専門的・次へつなぐ) の3段階で。
各レベルに 療育的アプローチ を併記し、概念と現場をつなぎます。
LEVEL 1
病院と療育が「同じチーム」になること
小学生・保護者向け/全容ざっくり
かんたんに言うと
医療機関連携とは、お医者さんと療育の場が、同じ子どもをいっしょに支える こと。
病院で分かったこと、療育の場で見えたことを、おうちの人を真ん中にして 行き来させます。
かぜで熱が出たら受診するように、「どこに相談すればいいか」が見える と、
おうちの人の心配がふっと軽くなります。私たちはその橋渡し役です。
主治医・小児科
リハビリ(OT・PT・ST)
看護師
療育の場
おうち
療育アプローチ① 受診への安心をつくる
連携は おうちの人の同意があってはじまる こと。まずは安心から。
- 「気になることは主治医にも伝えていいよ」と背中を押す
- 受診で聞きたいことを事前にメモする手伝いをする
- お薬や体調のことは、おうちの人から教えてもらう姿勢で
- 「病院=こわい所」にしない言葉かけを家庭と共有する
LEVEL 2
「何を・誰に・どう渡すか」を整える
スタッフ・支援者向け/現場で活かす
共有する情報の4つの整理
① 診断・特性
診断名や発達の特性。本人の強みとセットで捉える。
② 体調・医療的配慮
発作・アレルギー・体温調節など、安全に関わる情報。
③ 投薬
薬の名前・時間・普段と違う様子を観察し記録。
④ 場面の様子
体操6コースや集団での具体的な姿を医療へ返す。
大切な姿勢:共有はすべて 保護者の同意のもと。
記録は事実を中心に、評価語を避けて書く。
療育アプローチ② 連携の運用
- 連携シートで受診結果と施設の様子を双方向に共有
- 発作や与薬はマニュアルと記録様式を整え、3施設で統一
- 「いつもと違う」を体操コースの観察メモで早めに拾う
- 受診同行や情報提供は、事前に同意を取ってから動く
- 受診後は個別支援計画に反映し、家庭にも一言で返す
LEVEL 3
多職種連携と医療的ケアへの接続
専門職・医療連携/次へつなぐ
制度的背景と連携の枠組み
医療と療育の協働は 多職種連携(IPW) の中核であり、
医師・OT・PT・ST・看護職が
共通目標を持つ。情報共有は 個人情報保護法に基づく
情報共有の同意が前提で、主治医意見書や
診療情報提供書が公式な接続点となる。
てんかん等では発作型・与薬・緊急時対応を医療と確認し、
医療的ケア児支援法の理念に沿って安全を担保する。
診断・投薬情報は 守秘義務のもと必要最小限で扱い、
受診への橋渡しは 相談支援専門員とも連動させる。
療育アプローチ③ アセスメントと連携
- 受診時に持参するサポートブックへ施設の観察を集約
- OT/PT/ST連携指標:感覚・運動・摂食・コミュニケーションの所見
- 投薬後の覚醒・行動変化を記録様式で医療へフィードバック
- 同意・記録・守秘の範囲を職員研修で定期確認する
- 移行期は学校・相談支援と連携シートを共有し継続性を保つ