一つのテーマを レベル1(やさしく全容)/レベル2(深く実践的に)/レベル3(専門的・次へつなぐ) の3段階で。
各レベルに 療育的アプローチ を併記し、概念と現場をつなぎます。
LEVEL 1
連携は「子どもをまんなかに、大人がチームになる」こと
小学生・保護者向け/全容ざっくり
かんたんに言うと
保育所・学校連携とは、園や学校とくれよんが、同じ子のことを伝え合ってチームになる こと。
子どもは 場所が変わると別人のように見える ことがあります。
くれよんで落ち着いて遊べる子が、教室ではざわざわして固まってしまう——どちらも本当の姿です。
大人同士が「あの場面ではこうすると安心するよ」と 伝え方をそろえる と、
子どもは どこでも同じ安心 の中で過ごせます。家庭はそのチームの中心メンバーです。
好きなこと
苦手な刺激
安心する声かけ
伝わる見せ方
療育アプローチ① 家庭が「つなぎ手」になる
- 連絡帳に 「園・学校での様子」 を一言ずつ書いてもらう
- 家庭・園・くれよんで 同じ声かけや絵カード をそろえる
- うまくいった工夫を 保護者経由で先生に 共有する
- 「どこが悪いか」ではなく 「どこで安心できたか」 を伝え合う
LEVEL 2
連携には「場面」と「タイミング」がある
スタッフ・支援者向け/現場で活かす
連携が動く4つの場面
① 日常の情報共有
連絡帳・連携シートで様子と工夫を往復。「点」でなく「線」で。
② 訪問・見学
園や教室に出向き、現場の刺激量と動線を実際に見る。
③ ケース会議
保護者同席で目標と役割を共有。主役は子どもと家庭。
④ 移行期の引き継ぎ
進級・就学の節目に支援を途切れさせず手渡す。
療育アプローチ② 施設での運用
- 連携シート:強み・苦手・有効な手立てをA4一枚で共有
- サポートブック:家庭主体でつくり、進級時に手渡す
- 体操6コースの観察を「教室で活かせる形」に翻訳して共有
- 3施設(くれよん・あとりえ・ぴょんぴ)で 記録の様式をそろえる
- 会議では 守秘の範囲を保護者と確認 し、同意を前提に共有
LEVEL 3
制度的連携と支援の一貫性
専門職・多職種連携/次へつなぐ
制度的背景と連携の枠組み
児童福祉法に基づく 保育所等訪問支援 は、訪問支援員が園・学校に出向き、
集団生活への適応を 間接支援 する仕組み。直接指導ではなく、現場の先生への
コンサルテーションを通じて 支援の一貫性 を担保する。
学齢期は学校が作成する 個別の教育支援計画・個別の指導計画 と
事業所の個別支援計画を接続し、合理的配慮の引き継ぎ を文書化する。
就学・進学の 移行期の連携 では、関係者が情報を一元化する
情報共有の場(支援会議)が要となる。
療育アプローチ③ 連携の質を高める
- 訪問支援は 環境調整を軸に。本人を「直す」のでなく場を整える視点で
- 個別支援計画と 教育支援計画の目標を相互参照し齟齬を防ぐ
- OT/PT/STの所見を 教室で実行可能な手立てに翻訳して提供
- 移行支援会議で 合理的配慮の根拠と方法を文書で手渡す
- 情報共有は 本人・保護者の同意と記録倫理を前提に運用する